（９）達弥西心のわかりやすい話「育児」

人生感覚、金銭感覚、経営感覚というのは、私は全部つながっていると思うんですね。自分で何かを決める時に初めてお金というものが必要なんだとなと思うし、お金がないと生きていけないというのが分かってくる。それを自分が実感するところからやっと人生感覚、金銭感覚、経営感覚というのが出て来るような気がするんですね。だから、それは何を最初にしつけたらいいかとかではなくて、これはもうそういう状況になればできてくると思いますね。

まずは金銭感覚。とにかく生きていくためにはお金が必要なんだと、お金はこういうふうにしたら増えるし、こういうふうにしたら減っていくよという、その部分が分かればいいと思うのですが、その時に刷り込んでいくものは何かというと、「見ていないところで何をするかというのが大事だよね」という、そこだけを教えておいたらいいと思います。

いちばん肝心なことは、子どもには、常に本気で接するということです。本気で叱ることです。つまり嘘の理由でしつけないこと、嘘の理由で叱らないことです。分からないことは分からない、困ることは困るんだときちんと伝えることです。

あなたが困るのなら、あなたが困るんだと伝えることが、魂基準で子どもとつきあう第一歩です。つまり、子どもを魂基準で叱ろう、育てようとするならば、親であるあなたが、誰よりもまず魂基準で生きることを始めなければなりません。

子育ても、要するに、親の腹のくくり方次第だということです。親がしっかりと魂基準で生きていれば、子どもは、育てようとしなくても、育つものなのです。