古代、ヤマトタケルが活躍したとき、彼は少年であった。のちの時代の桃太郎も、坂田金時も少年である。アニメーション映画「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」の主人公はいずれも少女である。「トム・ソーヤーの冒険」の主人公は少年であり、「ハリー・ポッター」シリーズの主人公も少年である。

少年少女たちは、冒険し活躍をする。中西進氏は、彼の著書『日本人の忘れ物 2』のなかで、そう指摘する。

たしかに全力で活躍する主人公は子どもたち。子どもたちをメルヘンの世界に閉じ込めるのは、いつも大人たちである。子どもたちはすでに大人だ。こころが目覚めたとき、子どもたちは大人だ。